ああ! ただいま、愛しの我が家!!
 やっとマッチョの恐怖から開放されたんだ俺は!! ビバ自由!!!
ジ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン…………(余韻)
 ってそうだ、報酬。
 四万……弾を1発撃てばもう赤字ですよといわんばかりの金額ではあるが一応の収入なので
きっかりと確認しておかねば………よっと。
 ポケットから報酬の入った封筒を取り出す。
 逆さにして振る。チャリーンという音と共に出てきたのは一枚の硬貨。もちろん約束金額には到底足りない。

ど…どういうことだあぁぁぁぁっ!!!!!!

 封筒の中身を見る。………紙?
 中に入っていた紙を取り出す。その紙の書き出しは……

―――――――請求書――――――――

「請求書」

 声に出して読んでみてもそれは間違いなく請求書で。
 請求書ってのは金を払えっていうものであって。
 つまり俺が何かの料金を支払えってことで。

ちょっと待てや、コラ!!

 請求書をよく見る。………左手……治療費……?
 …請求書とありますが報酬のほうから差し引きましたので、あしからず……?

マーーーーーーーッチョオオオオォォォォォッ!!!!!!!!(ドクター)

 や…やられたーーーーーーーーっ!!!
 …………いや、待てよ。あの村の人間のことだからドッキリってことも…あ、もう一枚紙が。
 なになに〜?

「ドッキリ等といったようなことはございませんので、勘違いなさらぬように…………」


ウソッ!? マジでコレがオチなのかっ!!!??


 …………………死んだ。カリム=ウォーレンは世間の大いなる過ちによって死んだ。
 今回の教訓。***ガキの依頼はつまらなくても、おいしそうでも決して請けるな***
 っていうかこの教訓がいかせるまで生きてるかなぁ俺………



 後日、カリム=ウォーレンは、村に残したメモを読んだマッチョA〜E+アルファ達から村でとれた野菜が
送られてきてなんとか生き延びたとかどうとか……


第一章 〜森を駆けるは心無き木偶人形〜  完


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