う〜〜〜〜……朝だ…
 俺は村の入り口に立っている。結局俺は依頼を受けないといけなくなった。
 ただ昨日気を失った後、俺はもの凄かったらしい。
 何でも……

「あのガキども、殺してやるううぅぅぅぅ!!!!!」

 とか言いながら暴れてたそうだ。で、マリベルがそれを止めるためしかたなく偶然(?)
その場に持ち合わせていたハンマーで俺を殴ったらしく、おかげで俺はマッチョたちに
やられたダメージの他にでかいタンコブをつくることとなった……まだ痛え…
 んで朝、眼が覚め、朝食を頂いて、ここまで来たわけだ。が……
 外に出ると襲われるだろうから、とりあえずここから見てわかることを考えた。
 来るときもそう思ったが運搬用の乗り物が通るだけあって、ある程度は舗装されている。それに幅もある。
 おまけに一本道だから視界が悪いということもない。つまり襲われても状況判断に困らないハズだ。
 それに俺がこうしてここに立っていることから村にさえ入れば助かることが証明されてる。のにかかわらず
みんな殺されている。殺された奴はみんな勇敢で死ぬまで敵に挑み続けた? …んなバカな。
 警察機構や軍の人間の中に1人は村に避難しようとした奴がいてもおかしくない。だが…実際は殺された。
 それに運搬用の乗り物の運転手が殺された…スピードがあるのにもかかわらず。となると…
 犯人は恐ろしく素早いか複数という考えが妥当だ。だがこのうち複数という考えは除外されることになる。
 複数ならいつ誰が来るか把握できない山道よりも、村を襲うほうが手っ取り早いからだ。
 では犯人の目的は何か? …強盗…いや、違う。強盗なら警察機構と軍を相手にする理由がない。
 …そういえば村人が殺されないというのも変だ……う〜〜〜〜〜ん……
 駄目だ。これ以上は何も思いつかない。
 結局、犯人について推測できるのは恐ろしく素早い精神異常者? ってくらいだ……

何の役にたつねん!!

 つうか、俺はそんなの相手にしないといけないのか!? ……嫌だぞ、オイ。

「どうしたもんかな…本当に」

 村のとある人間に話が聞きたいんだが…それはべつに後でもいいんだしなぁ〜。
 かと言っていつまでもここに突っ立って村の人間にアレコレ言われんのも嫌だし…(マッチョ限定)
 俺をはめてくれたクスとツキに制裁を加えに行ってもいいんだが…これ以上タンコブは喜ばしくない
となると〜……選択肢は1つ

「食後の運動がてら犯人に挨拶してくる…っと」

 銃をいつでも撃てるように準備して定位置である腰にしまう。何故かここじゃないと落ち着かないんだよな。
 なんつうか…クスにしろツキにしろこの村の人間はあまり俺が強いと思ってないらしい。
 まぁいきなり農業してるだけのマッチョに気絶させられてたら当たり前かもしれないが…とにかくだ!
 ここいらで名誉挽回しとかねぇと…悪い噂たてられたら今後の仕事にも差し支えるしな。
 決意固く俺は歩き出した。




どうせなら、このまま帰らせてくんねぇかな〜…



 ……数分後、俺は世の中そんなもんだと認識することになる(泣)


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