ん…………
眼を開ける。目の前には見慣れぬ天井…ココどこだ?
……………………………あ
そうだ確か村についたってとこでマッチョに囲まれて…
んであのガキどもがいきなり変なこと言い出して、殴られたんだ。
「くっそ〜あいつら…覚えてろって…アレ?」
起き上がって気がついた。俺は普通にベットの上に寝かされていただけだった。
手足縛られてるわけでもない。悪党として捕まえといてなんて甘いんだ……
それともそんぐらい余裕ってか? なめられたもんだ。
ま、どのみち自由ならとっとと武器確保して逃げるか。あ、俺の武器の在処も忘れず聞かねえと。
「よっと…って…は?」
俺は武器として銃を使っている。今回も予備の弾薬をある程度持って来てたんだが…
「何でここにあるんだ?」
そう、俺の武器がベットの近くの小さいテーブルの上に置いてあるのだ。予備の弾薬もいっしょに。
丁寧に調べたが間違いない俺の銃だ。とりあえず撃てる準備はしておく。
ここまでくると疑いは晴れてると思うんだが油断はできない。…っ!!
足音。数は…1人。とりあえずドアのすぐそばに立ち耳をすませる。
ギッ…ギッ…ギッ…
床が木だと足音消すの難しいよな、などとどうでもいいようなことを考えつつも意識はドアに集中させる
ガチャ
「動くな」
てっきりマッチョのうちの1人が来るもんだとばかり思っていたのだが、入ってきたのは俺より少し背が低い
…俺で170だから165くらいか、のやわらかそうな腰くらいまである金髪の髪をふわふわさせてて、綺麗な
青色の眼をした女だった。だが銃口の狙いはきっちりと定めた。
女は俺が起きていたことに安心しているのと、銃口で狙われている恐怖とでどう反応したらいいのかわからない
ようだ。とりあえず話がややこしくなると困るのでこちらから口を開いた。
「とりあえず危害を加えるつもりはない。いいな?」
コクコク
相手がうなずいたのを確認し続ける。
「まず確認しておきたいんだが、俺への疑いは晴れてるんだな?」
「あ…はい」
それを聞いて銃をおろし、腰にしまう。ふう…よかった〜
「あの…」
「ん?」
「もう大丈夫なんですか? ずいぶん殴られてましたけど…?」
どうりであちこち痛いハズだ…いや! そんなことよりも!!
「あ〜まぁひどくはない。それよりどういうことか…」
「おいマリベル。彼は眼が覚めたか?」
あ、マッチョ! って、うっわ…この狭い部屋(おそらく使ってない寝室だろう)にマッチョが5人も…
暑っ苦しいことこのうえない。んで、マッチョ〜〜〜あ゛ーーっ!! 見分けがつかねえっ!! え〜と今話したの
マッチョAと仮定。あと順にB,C,D,E! 決定!! 幸いにも服の色が違ったのでこれで何とかなる。
「このたびは誠に申し訳ないことしてしまって…まさかあなたがカリム=ウォーレンさんだとは…」(マッチョC)
「ああ、気にしないでください」
「いや、しかしそういうわけにもいかないでしょう」(マッチョB)
「いえ、全員一撃で済ませますから♪」
そのセリフにマッチョA〜Eは顔を青ざめていたが、知ったこっちゃねぇ!! 潰す!!!
とりあえずマッチョどもを沈黙させたのち俺は部屋に残ってた女…たしかAがマリベルって言ってたな。
そのマリベルに詳しい話を聞いた、が。…なんつーか…くだらねぇーーー!!!
俺はそんなことのために殴られたんかーーーーーーいっ!!!
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